ハンドボールの指導を通して得られる教育効果は,全体的な教育目標と同じでなくてはならないし,そのための指導目標は体育目標と合致させるのが当然である。中学,高等学校の学習指導要領に示されている目標は,①全面的体力の向上,②技能の上達,③社会性の発達に要約できるので,ハンドボールの指導目標もこの3 点を中心に設定しなければならない。
ハンドボールは,走・跳•投の基本的運動の総合されたものであり,技能の習得の過程で調整力,パワー,持久性などの向上が得られる。また精神的な面では,スピードのある身体接触を含むプレーの中で,味方に協力する態度,常に自已の最善をつくし果敢にプレーにいどむファイティング・スピリ ット,ルールを守り審判の判定に従う態度は,指導の方法によってはすべての教育目標を満たして余りあるものである。
技能については,個人技能,集団技能,ゲームの3 つに分けて示されているか,ハンドボールはゲーム教材であるので,攻防の技能(集団技能)がその中心となる。この集団技能を成り立たせているものか個人技能であり,個人技能や集団技能を相手に応じて活用する場がゲームであると考えられる。 ゲームの場では,その段階に応じて適切な対応ができることが目標とされる。